幸恵6講❸ ヲカチペに暮らす

1922(大正11)年7月11日の知里高吉・ナミへの手紙に書いている。

 

(東京帝国)大学には樹木が沢山ありますから、鳥の影さへ見られます。夕方赤ちゃんを抱っこして大学の銀杏の木の下のベンチに腰をかけてゐると、何だかペナイサキペナイかヲカチペにいた時の事が思出されます。