幸恵6講 幌別ハマとクリスマス会(その2)
2023/05/30
1925年ごろ幌別教会にはバチラー八重子さんが赴任、そこにアイヌ三代歌人の一人である違星北斗が訪問し短歌を残しています。八重子さんが赴任していた頃の様子を古い教会の辺りを歩きながら懐かしく思い出し、その時のことを1933年9月にタンネ・ヘチカこと佐藤三次郎さんが幌別便りに書いています。 実は、知里幸恵銀のしずく記念館ガイドには、表紙をめくると「大正時代の幸恵のクリスマスカード」と言葉が添えられた赤い葉っぱのイラストと最後のページには、白い小さな花に囲まれて小鳥たちが飛びかう西洋的なカードのイラストも載っています。しかし実際そのクリスマスカードは、一度も見たことがなかったのですが…講座の8日ほど前に…松本理事長が木枠のガラスケースに収められている幸恵が父、高吉に送ったと書いているそのクリスマスカードを見つけたのです! まさか実際見ることが出来るなんて!!受講者の皆さんと感動を共有し大変嬉しかったです。100年以上の時が流れていたにも関わらず、クリスマスカードに描かれていた真紅の葉っぱは鮮やかで目を惹きました!受講者のみなさんの知りたい、学びたい強い気持ちへの贈物かも。詳細はフォーラムで。

☘️ 知里幸恵6講
2023/05/30
幸恵のハポであるナミさんの、高齢になってから収録されたアイヌ語も讃美歌の歌声を聴くことから始まった5月27日知里幸恵講座2回目。 「幌別ハマとマエハマ」明治〜大正期の幌別市街図・周辺の住宅の分布図から見えてくる幌別ハマの風景には、愛隣学校(聖公会幌別教会)があります。1887年聖公会バチラーの協力を得て金成喜蔵が敷地を寄付し、喜蔵の長男である太郎が校長となった愛隣学校の前身である相愛学校から始まります。ネトルシップ校長の居住問題が起こり、学校は函館に移転します。 1892年マツ・ナミ姉妹はその函館アイヌスクールへ入学します。ナミさんは函館で7年間勉学に励み平取の聖公会で布教活動をしたのち高吉さんと結婚のため登別に戻って来ます。そして幸恵たちの母になるのです。 1909年の幌別教会で行われた「クリスマス会」のことです。このクリスマス会では、讃美歌をあどけけない容貌ながら落ち着いて堂々と披露する六才のアイヌの少女がいました。「満堂の会衆」が心震え感動を与へり!という記事が幌別通信に載ります。この少女こそ年齢的に幸恵ではないかと言われてます。 (その2に続く)

木原館長 アイヌ文化一層発信
2023/05/25
在館した22日に室蘭民報社登別支社を表敬訪問し、取材を受けました。

スタッフの「クッタラ湖 旧道学習会」
2023/05/24
休館日の23日、記念館ではスタッフ学習会が開かれました。 クッタラ湖周辺には、「クッタラ湖旧道」と呼ばれる消えた道があります。 「いぶり自然ガイドの会」でまとめられた資料を使って宗広光明先生に旧道の歴史的役割と、クッタラ湖旧道散策には欠かせない知識として、明治42年に入山し湖畔でヒメマス養殖場を営んだ中尾夫妻、その後湖畔にひとり30年も住み続け昭和17年にこの世を去った中尾トメ夫人にまつわるお話しも聞かせて頂きました。 この旧道は僅3km余、かつてアイヌの人々も狩りをする為に使っていたり、トメさんにとっては生活路、ヒメマスの販売路でもありました。トメ夫人は幸恵の両親である高吉・ナミさんとも交流があり、乗馬を得意とするトメ夫人と若い頃に、裸馬を乗りこなせたナミさんとは気が合ったのではないでしょうか。ちなみにトメ夫人の乗馬はリンゴ園を経営する兄のもとでアイヌの牧夫に習ったそうです。その他明治23年ごろには鉄道敷設のため硬石や木材を大量に運ぶ道としても使われていたことや、知里森舎の森にもある登別石についても学び予定の時間をはるかに超えました(^^♪

木原館長の道新室蘭支社訪問

知里森舎総会ありました
2023/05/21
5月20日、記念館研修室を会場にありました。木原館長はじめ金崎前理事長など16名が参加しました。 昨年度の来館者3800人と例年の倍となったと報告がありました。今年は生誕120年です。『アイヌ神謡集』刊行100年を迎え、記念展を6~10月に、9月17日はフォーラムを執り行います。 写真は藤原平也さんから披露された、知里高吉の家20分の1レプリカ。

記念館で出会った一冊☘️
2023/05/14
この本は、 月刊 たくさんのふしぎ という福音館書店から出版されている 小学生向きのベストセラー雑誌です。  「アイヌ ネノアン アイヌ」は、 1989年10月号で34年前の本です。 1926年平取町二風谷で生まれたアイヌ文化伝承者でもある萱野茂さんや子ども時代の思い出や、その頃のアイヌの人々の生活、考え方を分かりやすく丁寧に書いた一冊です。 萱野さんはハポから、 「アイヌ ネノアン アイヌ エネップネナ…人間らしい人間、人らしい人になるんだよ」いつも行いの良いアイヌになることを 繰り返し教えられたそうです。 大切なことは口伝えで子どもたちに、そしてまた次の世代へと繋がっていったのでしょうね。 幼少の頃、萱野さんも幸恵さんのようにカムイユカラをフチから聞き、アイヌ語はいつも生活の中にありました。

貴重な植物いっぱい 登別・知里森舎が観察会
2023/05/11
棟方優亮記者が取材してくれています 案内役の宗広光明さんから舎内で、森の歴史や生息している植物などについて紹介を受けた後、散策へ出発。「ハシカㇷ゚」「クッタㇻ」などの森の植物を観察。 観察会終了後は、イワミツバの外来種抜き取り作業を行った。 室蘭民報2023年5月11日紙面より

植物観察会と森の整備
2023/05/10
5月8日の連休明け、今にも雪がちらつきそうな寒い日ではありましたが、今年2回目の植物観察会と午後からは知里森舎の森の整備を行いました!!30分ほどの学習の中で 物言わぬ雑草が持つ個性と生き延びる ために身につけた作戦を学び、その後 森で観察会🌳 午後からは、在来種を守るため増え過ぎてしまったイワミツバの抜取り作業をしましたが 地中深く張り巡らされた根にはやはり、 必ず生き延びてやる!という生への執念が 感じとれました!!すごい👍 とりあえず… 腰を労りながら1時間ほど頑張り作業終了。 これから先も植物たちに敬意を払って 上手に共存して いけたらいいなと思います^ ^

知里幸恵6講が室蘭民報の記事に
2023/04/27
幸恵の「原点」学ぶ 登別で幼少期の講座 室蘭民報2023年4月26日紙面から 受講生、遠くからは江差より参加されています。いかがですか? 次回は5月27日㈯ ❷幌別ハマとクリスマス会

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